※2021年8月6日~9日に予定していた公演は、無観客でのオンライン配信に変更を行いました。予定を立てていただいていた皆さま、申し訳ございませんでした。

劇場での公演が高いリスクをともなうコロナ禍にあって、比較的小規模なオルタナティブスペースでの作品発表のあり方を探る。規格化している劇場とは異なり、それぞれに特徴の異なるオルタナティブスペースでは、実際に現場を見てどのような作品が可能かの調査及び、制作機会が必要である。その上で、それぞれのスペースやそれらが位置する地域の個性や歴史を、上演地域の市民及び、オンライン配信を通じて広く伝える機会となることを目指す。特に、会場となる建造物に色濃く残る「痕跡」に着目し、地域の歴史的な背景を踏まえて多義的に作品化すべく、会場の運営者や地域の人々の話を伺い制作を行う。写真作品、音響作品、立体作品を制作、展示し、インスタレーションを含めた新たなダンス作品の形を提示する。

この一年を過ごして、私には多くの情報から正誤を判断することは極めて困難であることがわかりました。日本語では、正確な情報は探すのが難しいように感じています。この緩やかな規制をやり過ごすために、頑張らないようにしないといけないような気がしています。これからの数年間、私たちの活動は新型コロナウィルスの感染状況に左右されるだろうということを踏まえ、最小人数（ほぼ一人）での調査→制作→発表の過程を行うことがこれから必要になってくるのではないかと考えています。

設置しているカメラは4台、監視カメラのように1分ごとに場面が移り変わります。私がそこに写っているかどうかは分かりません。

2時間、ずっと見るほど皆さんは暇ではないかもしれませんが、蟻を見ていると思って、覗いていただけると幸いです。

『渠』
人は様々な変化に対応し移動してきました。
移動するということは、道を作ることです。
道を作るということは、往来することです。
往来するということは、交配することです。
交配するということは、離反することです。
離反するということは、移動することです。
移動するということは、磨耗することです。
磨耗した建物
磨耗した道
磨耗した歴史
磨耗した自然
磨耗した人
磨耗した私から何か見出せたらと思います。
不安定な場所で、不確定なものを作ろうと思います。
制作過程のオンライン配信も行っています。
写真作品の販売も行っています。
寄付もお待ちしています。
覗いてください。
辻本佳


辻本佳新作ダンス作品『渠』オンライン配信

出演・音響・美術・インスタレーション・企画制作：辻本佳

音響協力：瀧口翔
美術制作・記録：松本成弘
動画配信・記録：奥田健司
写真作品印刷・協力：金サジ　麥生田兵吾
主催：つじもとけい事務所

助成：京都府WITHコロナ文化活動支援補助金

日時：2021年8月7日 17:30-19:30（市民薄明が終わるまで）
　　　2021年8月8日 17:30-19:30（市民薄明が終わるまで）

料金：一般チケット　500円
　　　応援チケット　1000円

※オンラインのみでの公演のためご来場いただけません。
場所：八木酒造（京都府南丹市八木町八木鹿草７１）

問い合わせ：つじもとけい事務所
　　　　　　keitsujimoto.office@gmail.com